大人のカレースパイス―甘口カレーをスパイシーにアレンジする新商品

「子どもに合わせて甘口カレーを食べるしかない…辛いカレーが好きな大人の悩みを解決するアイデア商品が登場しました。福岡市の商品開発企業「コウダプロ」が開発した「大人のカレースパイス」は、甘口カレーにふりかけるだけでスパイシーな味わいに変えることができます。同社の長倉裕美さんが、家庭内のカレー味付け問題に終止符を打つために生み出した画期的な商品です」

長倉さんは、オフィスで働く中で同僚の悩みに気づきました。「家で作るカレーはあまり好きじゃないんだよね」という言葉に共感し、辛口が好きな大人たちの悩みを解決したいと考えました。同社は商品開発やコンサルティング業務を手がけており、常に面白くワクワクするアイデアを追求しています。その一環として、飲酒後のスッキリ感を得られるサプリメントや特殊な切れ込みが特徴の唐揚げ用紙などを開発してきました。

長倉さんが調査を進める中で、辛さを増す商品は既に存在していることがわかりました。しかし、それらの商品は主にコショウや唐辛子を使用しており、本格的なスパイシーな風味を実現できていませんでした。「辛みを増すだけではなく、本当においしくなるものを作りたい」という思いから、長倉さんは自身のアイデアを形にすることを決意しました。

長倉さんは手軽に使えるふりかけタイプのスパイスを考案しました。風味が損なわれないように、使い切りタイプの商品を開発することにしました。専門業者からスパイスを仕入れ、2021年秋から試作に取り組みました。職場の給湯スペースを研究室に改造し、スパイスの配分量などを試行錯誤しながら調整しました。